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タンネウシ(2009年1月以降), Page 3

寄生虫がつくる物質循環 〜タンネウシ10月号

臼井平 流氷から始まる「物質循環」は世界遺産知床を象徴する重要なキーワードですが、自然界には様々な物質循環が存在しています。 「サケ」が結ぶ海と陸域の物質循環  「海から遡上したサケ・マスが陸域の生態系に大きく寄与してい …

カシュニの滝の岩礁 〜タンネウシ9月号

合地信生 今年の4月、知床半島カシュニの滝沖で観光船の沈没事故が起きました。事故発生後から、カシュニの滝付近の複雑な海底地形が注目されました。 海岸線の地形  知床半島の海岸線は、基部の峰浜からオシンコシン崎までは海底で …

斜里町農業資料等収蔵施設 〜タンネウシ8月号

阿部 公男  斜里町農業資料等収蔵施設と聞いてピンとくる方は少ないかも知れません。この施設は「斜里農業発祥の地」と言われる朱円地区の旧朱円小学校校舎を再利用し、平成31年度に設置されました。博物館には多種多様な資料が寄せ …

地域名を反映して学校名も変わった!〜タンネウシ7月号

村田 良介 学校名も変わる! 町内の学校の名前の多くは地区名が充てられていましたが、地区名とは異なる場合や現在と異なる時期もありました。既に閉校になった学校がほとんどですがそれらの学校をご紹介します。 ■朱円小学校は、明 …

朱円の桜園〜タンネウシ5月号

阿部公男 桜園の始まり  斜里町での朱円小学校の歴史は古く、明治33年、斜里町農業の祖と云われる鈴木養太が児童数33人で簡易教育所として開設したことにはじまります。明治42年には児童数が100名を超え、さらに、大正5年に …

渓流に潜る鳥 “カワガラス”〜タンネウシ4月号

三浦 一輝 知床の川を歩くと、「ビッ、ビッ」と 鳴く黒っぽい鳥を見かけます。声の主はカワガラスです。名前にカラスとつきますが、 街中で見る黒いカラスの仲間ではなく、大きくはスズメの仲間です。北海道から九州までの渓流に棲み …

ルシャ低地のシロウリガイ化石〜タンネウシ3月号

合地 信生 シロウリガイのコロニー  知床半島は火山活動が活発で環境が不安定なため、化石が少ない地域です。なぜなら、海洋生物の化石は太陽光が届く浅い静かな環境で、ゆっくりと土砂が堆積する必要があります。知床半島の数少ない …

ユキウサギの謎〜タンネウシ2月号

ユキウサギは冬に何を食べる?  数年前、雪融けの頃に斜里岳の登山道を歩いていたら、ユキウサギの丸い糞がコロコロ転がっていました。何を食べていたのだろうと周りを見回しましたがよくわかりません。そこでふと頭上を見るとダケカン …