片桐昌夫さん、長年ありがとうございました。〜タンネウシコラム6月号
片桐昌夫さん、長年ありがとうございました。
村上隆広
協力会発足時から現在まで42年!
去る4月28日に令和3年度の博物館協力会総会を開催しました。今回の総会をもって、片桐昌夫さんが会長を退任されることとなりました。片桐さんには引き続き協力会の相談役としてお世話になりますが、この機会に知床博物館協力会の発足当時からの片桐さんの貢献を振り返らせていただきます。
知床博物館協力会は知床博物館が開館された翌年1979年11月に発足しました。片桐さんによると、当時、津軽藩士殉難慰霊碑を守る会の副会長をされていた小泉昇さんの呼び掛けで、博物館の活動を資金面からサポートするための組織を立ち上げることになりました。小泉さんには町内の多くの人がお世話になっていて、多くの人が頼まれたらそのまま会員になっていったとのこと。片桐さんもお世話になった一人で、小泉さんから副会長になってほしいと頼まれたので、その場で承諾したのだそうです。片桐さんの斜里中学時代の恩師だった佐藤秀雄さんが初代の博物館長だったこともあり、それ以来、知床博物館協力会の副会長として小泉さんを支えてご活躍されました。小泉さんが退任された2001年6月からは、会長として知床博物館協力会をまとめていただきました。副会長と会長の期間をあわせると実に42年という長期にわたって知床博物館協力会と知床博物館の活動を支えていただいたことになります。
博物館の写真と活動を支えて
片桐さんは、写真の専門家でもあり、博物館で撮影した写真の現像を数多く手がけられてきました。また、近年では博物館の所蔵している1万点以上のフィルムやプリントをスキャンしてデジタル化する作業もしていただきました。あまりに数多くの写真をスキャンしたために、ご自宅の電気使用量が倍近くまで増えたこともあったそうです。写真の露出具合をみてスキャンのときに細かく調整していただくなど、片桐さんの長年の経験が貴重な古写真の保存にも活かされています。博物館協力会の活動では毎年6月に行われるみどりの日の花壇整備に人が少なくなっていたのが気になっていたので、一昨年開催した「しれはくフェス」のように多くの人が足を運んでもらえるような機会をつくったらよいというお話もいただきました。
片桐さんの長年にわたるご尽力にあらためてお礼申し上げます。
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横山
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