第31回特別展、特別講演会を終了しました
10/18〜11/29に開催した第31回特別展「斜里川の自然」(共催:斜里川を考える会)が終了しました。たくさんのご来館、ありがとうございました。
11/28に開催された、帰山雅秀教授(北大水産学部)による特別講演会「日本の川とサケー海域生態系と陸域生態系を繋ぐコリドー(回廊)」には60名近い方が来館されました。
植物やハエのチッ素安定同位体の数値など、様々な専門的な調査の結果を使い、サケと、サケを食べる動物が海から陸へと養分を運んでいる循環を分かりやすくお話いただきました。全国で1960年頃から急激に行われた治水工事により、日本の川の環境が変わっていった事、また現在サケ事業のある河川、野生サケの保護河川それぞれが必要なことなど、産業や情操教育と、川が本来持っている大きな役割や可能性をお話いただきました。
出席者からは、サケをチップ状にして肥料として山にまいてはどうかという質問や、孵化場で育ったサケの繁殖能力が低いのではないかと懸念する声などがありました。