冬の霧

昨日2月22日、朝は薄曇りで日が射していたのですが、博物館周辺は9時半頃から霧が出てきました。
一時的かと思いきや、どんどん霧は濃くなります。気温は-5度くらい。
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↑博物館野外観察園上より海方向(12時ごろ)
冬、しかも流氷が接岸しているときに長時間霧が立ちこめるのは珍しく思い、昼休みに市街を一回りしたところ。。。
霧が濃いのは博物館や役場が立つ小山より下の海側(下町)のみで、JR線より南側は晴天!斜里岳も海別岳もよく見えているという状況でした。
峰浜からみえた方も「海岸では朝9時半から10時頃にどんどん霧が濃くなり、流氷が見えなくなったが、標高が高いところはピーカンに晴れていた」とのこと。
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↑国道244号、斜里新大橋付近から海別岳方向(12時半ごろ)
※海別岳の麓(峰浜付近)に層状の霧が写っており、海側だけに霧が立ちこめている様子が分かります
原因がわからなかったため、網走地方気象台に問い合わせたところ・・・
「はっきりとは言えないが、流氷域の東側(海が開いている部分)で北東風が吹いているため海霧が発生し、海岸沿いに流れてきているようだ」とのこと。
午後には、網走まで達していたそうで、15時前には濃霧注意報も出ました。
仕事で川湯を通って斜里に来たというお客様も、「斜里に入ったら突然濃い霧に覆われ、冬にはめずらしい光景だ」としきりに不思議がっていました。
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↑博物館隣の自動車学校前から海別岳方向(16時ごろ)
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↑博物館前の北回り線(16時ごろ)
日没後、再び斜里市街をまわったところ、昼間晴れていた国道244号沿いまで濃い霧に包まれていました。
国道334号を美幌へ帰宅した方によると、霧は小清水市街と東藻琴市街の中間あたりまで侵入していたそうです。
今朝は南風で、すっかり晴れています。
知床で観察できるさまざまな気象現象については、博物館の郷土学習シリーズ「知床の気象」で学ぶことができます。
今回の霧は、夏の章で紹介しているオホーツク海側の霧に基本的なメカニズムは似ているようです。
Gaku7
佐藤

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